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「地域の宝」です 
  昨年の4月、3歳の孫娘が加茂保育園に入園、20数年ぶりにその素晴らしさをかみしめているところです。
 共に卒園児でもある長女夫婦が、旧津山市内から送迎してでも加茂保育園にと決めた一番の理由は、園児たちの生き生きとした表情と素朴な子どもらしさ、たくましさです。そしてもう一つは「ねんげ」を通じて発信され続けてきた揺るぎない骨太の保育方針です。
 入園してもうすぐ一年、ずいぶんたくましくなった孫娘は、長女が迎えに行っても遊びたがってなかなか帰ろうとしないとのこと、大変うれしく思っているこの頃です。
 久しぶりに見た運動会や生活発表会。年少児から年長児まで足腰が強いのでしょうか、かけっこで転ぶ園児が見当たりません。そして、やらされているのではなく、楽しくて仕方がないという表情で演技をする自信にあふれたきびきびとした動きには目を見張るものがありました。からだだけではなく、きっと心もしなやかなのですね。先日の作品展では各保育室にあふれんばかりの作品の数々…。迫力がありました。意欲に満ち、心がしっかり動いていないとあんなに楽しい絵や作品は作れないでしょう。昔から続いている広告紙を使った巻紙一つをとってみても、あんなに細く固く巻けるには相当の繰り返し練習が必要。毎日の遊びの中で楽しみながら手指の器用さだけでなく、どれだけの集中力や粘り強さが養われていることか。作品を見ながら、20数年前に園長先生がよく言われた言葉を思い出しました。「幼児期にコンピューターの本体(ハード)をしっかり作っておけば、ソフトはどんなものでも入れられるんじゃ。」
 子どもたちの発達段階を適確に捉え、まさに網の目を張りめぐらすように組み込まれた保育内容の素晴らしさは、園児たちの生き生きとした姿が証明していると感じます。何もかもがすごいスピードで変化し、本質を見失いがちな時代の中で、30年以上もこの保育が継続して実践されてきていることに驚きすら感じています。
 玄照先生、美代子先生の永年のご苦労に深く感謝致します。そして、子どもたちと向き合い、黙々と日々の実践を積んでおられる新園長御夫妻、職員の先生方に心からのエールを贈りたいと思います。
 加茂保育園は守り続けたい『地域の宝』です。

      (Uさん、津山市加茂町在住)
 






園内の小川で自由に遊ぶ






凧あげをして走る子どもたち






巻紙を使った作品(5歳児)


 
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